【大公開】 医者11年目のリアルな年収, 手取り→全部教えます

勤務医の資産形成 収入を増やす

医者11年目のリアルな年収, 税金, 手取り→全部教えます

この記事は

  1.  医者になったらいくらくらい給料もらえるのか?
  2.  ネットに載っている平均年収ではなく, 勤務医のリアルな年収が知りたい
  3.  医者になった自分の未来の働き方を想像したい

そんな
【医学生, 初期研修医, 頑張って働いているのに収入が上がらない医師向け】です.

自分は医者として11年目(研修医2年+小児科医9年目、専門医更新済み)
現在は大学病院勤務, パートと合わせて
【医者としての仕事で年収2000万円】に達しています。

この記事を読むと, 

  • 僕の医者1年目〜10年目までの収入と税金が分かります. 
  • 将来の働き方がちょっとだけ想像できるかもしれません. 

僕の
初期研修医として2年, 
後期研修医として3年, 
専門医として5年間働いた お金の記録
今後のマネープランについて 

をお伝えできればと思います. 

収入や税金を見るだけでなく, 
是非最後まで見て, 医者に必要なお金の考え方を参考にしていただければと思います. 

初期研修医2年間 (市民病院A @関東)の収入と税金

 

年数   病院 額面 手取り 常勤先(額面) バイト・当直
1,2年目 初期研修医 市中病院A 460~580 380~460 460~580 なし

1,2年目、僕は関東の都心から1時間半くらいの市民病院Aで研修を始めました. 救急・当直は割と忙しかったですが, 全体にアットホームで雰囲気が良かったので, 研修生活は結構満足しています. 病院は割と古かったですが, 初期の2年間を終えたら他の施設に行くことがわかっていた僕にとってはあまり大きな問題だと感じませんでした. 

初期研修医として
【1年目は額面で460万(手取り380万), 2年目580万(手取り460万)】

1年目から2年目で給料が上がったわけではなく, 
 1年目が4〜12月で9か月分支払われているのに対し, 
 2年目が1〜12月で12か月分支払われていることによる差です. 
 当直代が1年目1万円→2年目1.2万円になったくらいでしょうか. 

大体平均すると1年目も2年目も
  【1か月で 額面 50万, 手取り 40万円】いただいていました。
 もちろんバイトはしていません。

後期研修医3年間(大学病院X+市中病院B)の収入と税金

年数   病院 額面 手取り 常勤先(額面) バイト・当直
3年目 後期研修医 大学病院X 500 410 420 80
4,5年目 市中病院B 1200~1500 1050~1250 1000~1200 50

3年目

小児科の医局に入局, 最初の1年間は大学病院Xで研修しました. 研修自体はその後の自分の医者としての基礎になっていると実感できているので, 大変満足しています. ただ給与面では初期研修医より下がりました. このようなことは一般的なのだと思います.

大学病院全体で
【3年目は額面で420万(手取り350万)】
と決まっているようでした. 簡単なクリニックのお手伝いのようなバイトがあったので, 
【1か月で 額面 41万, 手取り 35万円】
いただいていました.

ちなみに研修医の時もそうですが, 大学病院X1年目の時までは時間外労働に対する報酬はありません.

正直, 僕はそれでいいと思います. なぜなら、多くの場合, 初期研修医や専門1年目の先生がいなくてもなんとかなるから, です.

やはり初期研修医や専門1年目の先生の時間外労働はその先生自身の経験や体験のための研修ですので, 僕は給料の支払いがないこともそれでいいかな, と思います. ただ, この時期に頑張って学んだことは, 必ずあなた自身を助けることになりますし, その先, あなたがみる患者さんを助けることにもつながっています. 自信を持って患者さんを引き受けられるということは将来働ける外来バイト・当直バイトの選択肢を増やすことにつながり資産形成という意味でもとても重要な時期だと思います. 苦労は買ってでもしろ, という言葉の通りだと僕は思います. 

4,5年目

医局人事で市中病院Bに行きます. 都会から離れたということもあって, もらえる給料も一気に増えました. ただ, 自分一人で患者さんをみる機会も増えましたので, やりがいと責任感も大きくなった頃だったと思います.

病院が私立病院だったこともあり, 僕の人生で唯一ボーナスをもらえた期間でもあります. バイトは数か月に1回クリニックのお手伝いがありましたが, この時の収入のメインは常勤先からの給与でした. 働く時間が長くなる分, 残業代が増えて給料が増えました. 仕事の内容ではなく, 時間が給与を決めるファクターになっている, というのはどこの病院も同じような感じなのではないかと思います.

田舎で診療も忙しく, 医療に集中できる環境だったので, お金を使う暇もなく, お金はどんどん溜まっていきました…と言いたいと頃でしたが, 給料がいいという噂の病院Bへの異動が決まったタイミングで僕は中古でも400万円する高級外車を異動する前にローンで買いました. そのためお金はあまり貯まりませんでした. 

【4,5年目=後期研修医1年目の給料は額面で1250~1500万
                      (手取り1050~1250万)】

【1か月で 額面 90~110万, 手取り80~90万円】
年2回ボーナスを 額面 50万, 手取り40万円
いただけました

専門医  5年間の 収入と税金

年数   病院 額面 手取り 常勤先(額面) バイト・当直
6~8年目 専門医 大学病院X 1000~1200 800~1000 400~600 600
9,10年目 1800~2000 1600~1700 850~900 1000~1100

6~8年目

僕は医局人事で大学病院Xに戻ります. 6年目で専門医をとったので, 7年目から給料が増えたのですが,6年目は【後期研修医の時より働いているのに後期研修医の時より給料が低い】という状況でした。
ただ, 4,5年目で十分経験値を積めたので, 当直のバイトなども入れられるようになりました.
それでも働いている量は4,5年目と変わらないのに, 給料は下がりました.

【6~8年目の給料は額面で1000~1200万
                      (手取り800~1000万)】

【1か月で 額面80〜100万 (うち常勤の大学病院Xの給料30~50万)
                         (手取り70~80万円)】

9,10年目

僕は変わらず医局人事ですが, 常勤の大学病院Xからの給料も増えましたし, バイト・当直の給料も増えています.
大学病院Xの給料が増えたのは, 経験年数が上がることによる基本給の上昇(月+3万円程度)に加え, 医者の働き方改革によって, それまで出ていなかった医者の残業代がきちんと支払われるようになったからです.
これは学年が上がった影響, というより社会的な流れを受けて大学病院がきちんと時間外労働に対する成果を支払うようになったから, という意味合いが強いです. ただ, 僕は常勤なので支払いがきちんと行われていますが, 病棟業務も行っている大学院生や非常勤扱いの先生は時間外で働いても時間外労働に対する報酬が支払われていないのも事実です.
一方で, 経験年数が上がってくると経験や知識が増えてきますし, 立場が上がってくることで病棟の初期対応を必ずしもやらなくていい日を作れるようになるため外来や当直のバイトを引き受けやすくなります. 医師9年目の僕はこのように, 【働き方改革の流れ】, 【医師としての経験値が上がったことによる外来バイト・当直バイトの増加】により収入が一気に増え, 10年目には年収でギリギリですが2000万円を超えることができました.

【9,10年目の給料は額面で1800~2000万
                      (手取り1600~1700万)】

【1か月で 額面150〜180万 (うち常勤の大学病院Xの給料70~90万)
                         (手取り125~40万円)】

今後のマネープランについて

10年働いて気がついたのは,
【医者という職業は自分の体力・気力・時間を削って働き続けないと,
     高収入を維持できない=安定した暮らしを得られない】
ということです.

ご覧いただいたように年収2000万円を超えるようになりましたが, この金額の半分は外来・当直バイトによるものです. 実際、当直バイトを完全に辞めれば, 僕の年収は額面で1400万円くらいまで下がります. 

おそらく現在勤務医の方は多かれ少なかれ, そのような状況だと思います.
実際, 僕の周りの優秀で尊敬できる指導医の先生も, 50代になっても家族のために当直バイトを行っているのが現状です.

もちろん, 医者の仕事はお金じゃない, 患者さんを救う尊い仕事だ. という方もいると思います.
僕も否定しません. 実際僕も医者として働くことに誇りとやりがいがあります.
ただ, 誇りとやりがいのために自分や自分の家族との時間を犠牲にすることは, 変だと思います. 実際にそのような働き方を続けて, ご自身が燃え尽きてしまったり, 家族との時間が取れず家族が壊れていくドクターがいるのも現実だと思います. 

だからこそ, 医者だからこそ, 【お金にまつわる最低限の知識=マネーリテラシー】を学ぶ必要があると思います.

それにはいくつかのステップがあります.
気になった方はぜひ、以下の関連記事を確かめてみてください。
 1自分が払っている税金を確認し、払いすぎている税金がないかを確かめる
 2税金以外の収入と支出のバランスを知る
 3 お金を増やす方法を知る
 4自分のお金を奪おうとしてくる人を知る
です。

まとめ

初期研修医2年間, 後期研修医3年間, 専門医をとってからの5年間の収入について額面と手取り両方をお伝えしました.

年数   病院 額面 手取り 常勤先(額面) バイト・当直
1,2年目 初期研修医 市中病院A 460~580 380~460 460~580 なし
3年目 後期研修医 大学病院X 500 410 420 80
4,5年目 市中病院B 1200~1500 1050~1250 1000~1200 50
6~8年目 専門医 大学病院X 1000~1200 800~1000 400~600 600
9,10年目 1800~2000 1600~1700 850~900 1000~1100

加えて, 医者は高収入ですが, その多く(僕の場合は半分近く)を外来バイト・当直バイトに頼っており, 自分の体力・気力・時間をお金に変換するバイトを辞めれば安定した暮らしを失うという働き方は変わっていません.

だからこそ, 医者だからこそ, 【お金にまつわる最低限の知識=マネーリテラシー】を学ぶ必要があると思います.

以上です.

実際に資産を増やして自分と家族を守り, 選択肢を広げるためには行動が必要です.

ぜひ, 以下の記事もご覧ください.

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Step1【必修!】医者がお金持ちになれない理由&問題を解決する方程式

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